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住宅業界 4大ショック

今回は、この住宅業界でささやかれている「4大ショック」についてお話ししたいと思います。

■ショック 1 コロナショック

コロナウイルスによるダメージは何も建築業界だけではなく、全ての人々、
全ての仕事、全ての生活 そのものに影響している事は誰もが痛感していることだと思います。

3密に代表されるウイルス感染予防対策を強いられ、
住宅購入を考えている方(買い手側)
住宅営業をされている側(売り手側)
両者とも思ったような動きが出来ないというのが、この1年だったと思います。

業者側においては、大手ハウスメーカーの住宅展示場でクラスターが発生してしまうという事も現実に起きてしまいました。

しかし、こんな困難な時だからこそ、必要に迫られ、進化・発展をしたこともあります。

それはオンラインでの家づくり勉強会や見学会、ZOOMなどを用いた打ち合わせなどです。 


これは時間に余裕のない現代の家族にとってはかなり有効で、もしコロナが収まっても基本になるのではないか? と思います。

とは言っても、やはりリアルとリモートでは、お互いの想いの伝わりは確実に変わります。(私個人として実感済み)

この2つの時間の使い方を効率よく分けながら進めていくのが、これからの家づくりになると思います。

■ショック 2 ウッドショック

ウッドショックも元はと言えば、コロナが引き金の一つになっている事は間違いないでしょう・・・


これは世界規模の話ですが、世界規模であるが故に厄介です。

 
世界規模での人流抑制(ロックダウンなど)で経済が止まり、それに伴い巣ごもり需要の拡大と、アメリカ、中国の好景気で住宅にお金を掛ける割合が拡大・・・
そこに拍車をかけたのが輸送時のコンテナ不足

こうして、いくつもの複合した要因が、このウッドショックを世界規模で起こしています。(特に先進国で)

ドイツなどでは、国内木材需給率100%と言われているにも関わらず、高値で買ってくれる海外へ輸出してしまい、ウッドショック状態に陥っている始末です・・・

日本も国土の3分の2(67%程度)が森林なのにも関わらず、この数十年安い外材を中心に使い続け、その挙句家(建物の寿命)は30年~40年で解体処分されてしまう・・・

需要を失った日本の林業は衰退し続けました・・・

人間なんて、自分の都合、損得で動く生き物なので、今回のようなウッドショックの際には、輸入材が無理なら 国産材を・・・
的な事を言う方々が、ちらほらいらっしゃいますが、日本の林業を自分たちの手でめちゃくちゃにしておいて、「木がないから、出せ」と言っても それは無理・・・

そもそも極度の人材不足な業種なので、本気でもう一度日本の林業を復活させようとしても、人材育成を考えるとここから10年~15年は最低でもかかるでしょう・・・

どちらにしても、木材調達を海外頼みにしている 脆弱な日本の家づくりのシステムでは、このウッドショックが収まっても 第2、第3のウッドショックは必ず来るでしょう・・・

■ショック 3 YouTubeショック

コロナ禍で子供たちの学校は休校・時短、運動会などのイベントは中止
大人たちの仕事はテレワーク中心、会議はリモート

家族旅行にも行けず、奥様たちの買い物も混雑する時間を出来るだけ避け、気を使いながら生活する事が多くなった この1年半ぐらい・・・

そんな中、家づくりを検討している人達の情報収集の場もかなりの変化が生まれました。

それが、建築系・住宅系「 YouTube 」です。 

建築のみならず、今や子供たちもTVよりYouTubeの方をよく見る・・・
といった世の中なので、ホームページの活字を読んで情報を得るより、
YouTubeの動画を視聴(目と耳で)した方が、より多く、わかりやすく情報を
得ることが出来るからです。

でも これは、メリットばかりではありません・・・
私達プロが(←かなりの知識と現場経験のある実務者に限る)これを視聴すれば、

見る動画によって、

「これは ほぼウソ・・・」

「これは 視聴している人たちを意図的に誘導しているな・・・」

など、その動画自体を見分ける事が出来ますが、
一般の方(素人のお客様)は色々な動画を素直に見てしまうでしょう・・・

そうすると、ひと昔前の住宅展示場で、色々な会社に行きすぎてしまって、
結局 何がいいのかわからない・・・という状態になる可能性が高くなります。

事実、私達 三幸住宅に興味を持って頂けたお客様の中にも、
「YouTubeで 誰々がこう言っていますけど、どうなのでしょうか?」
とか

「YouTubeでは、今 新井さんが言っている事の反対(逆)の事を言っているのですが・・・」

など、そのYouTubeを見て、印象に残っている一部分を切り取って、質問をされる方が増えてきました。

YouTubeは、ひどいものになると、私が視聴していても、
「この人は ほぼ詐欺レベル・・・」
という人達も混ざっているので、ご注意を・・・

「この方々のYouTubeはかなり参考になります。」といった話を
このブログ「令和3年 1月号」でしています。
興味のある方は、是非 ご覧下さい。

■ショック 4 脱炭素ショック


世界的には、我が国 日本よりもかなり早いスピードで 脱炭素(CO²排出ゼロ)の
取り組みは進んでいます。

例えば、Appleは2030年までに再生可能エネルギーを100%使用していない
企業とは取り引きしないというカタチで・・・

これは気候変動による温暖化を食い止め、未来の子供たち(人類)に残せる地球に
する事が第一条件ですが、日本としても ビジネス・経済面で、世界から取り残されるわけにはいきません・・・

ここに取り残されれば、世界的な国力の競争にも負けてしまい、何の発言権もなくなってしまうからです。

日本社会における産業(車を中心に)もCO²削減に関しては、急務で取り組みが始まっていますが、私たちの業界(建築・住宅業界)もその一端を担っています。

そこで、住宅業界も 菅内閣の中で3省(国交省、経済省、環境省)が脱炭素に向けて、細かく訂正を繰り返し ロードマップを公表しています。

今から住宅購入を考えている方
例えば、来年 住宅を35年ローンで取得したとします。
2022年 +(ローン)35年 = 2057年・・・

まだ住宅ローンが残っている状態で 2050年CO²排出ゼロになる時代を迎えてしまいます。

新築購入を考えている方々は、これも踏まえて 今からの家づくりの参考にしなければ、後々 後悔をしてしまう可能性があります・・・

これからの事は、頭ではわかっていても、結局 目先のイニシャルコストに目を向けてしまいがちですが、この先 日本でも
「石油」「電気料金」の更なる値上げが予想され、その先にはカーボンプライシング(CO²の排出量ごとに税金を課していく)のような事が起こる可能性は十分にあります。

家を建てる時 本当に50年、60年、70年とその家を守る気持ちがあるなら、
是非 この辺りの事も相談に乗ってくれる 施工会社さんを見つける努力を惜しまないでください。

今 現在は、ホームページやYouTubeも数多くあり、10年前と比べても、情報収集はしやすい時代になりました。
ウェブ情報をもとに、あとは自分の足で少し時間を使って、色々見聞きして
これからの良い家をお造り頂きたいと思います。

結果、それが30年くらい住み続けた時に(イニシャルコストとランニングコストの合計金額)が必ずお得になるはずです。→ そこから数十年 その家を解体するまで、
お得が続いていきますので、ここを一番に考えないという家づくり提案はないのです。

という事で 今回はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
最後に 前文に話をした3省における ロードマップを紹介しておきます。

 
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