作業・施工内容

築50年、80坪の思い出の母屋。子ども達も巣立ち敷地内に家を構えた今、夫婦二人で老後を安心して過ごせる部分断熱リフォームをご希望いただきました。東南の角を使って約20坪ほどの改築。工事部分のスケルトン解体で断熱を一から施工しています。

建物の一部に対する断熱リフォームだと、既存部分とのつながり（室内）に「高性能サッシ」や「高性能玄関扉」（どちらも外壁につくもの）ではなく室内扉を使うことからどうしても冬の冷気や夏の熱気の入り口になってしまうものです。そこで三幸住宅独自の造作気密扉を作成。和の引き戸のデザインで部屋全体の雰囲気をより美しくしながら、温度を漏らさない仕組みをもっています。メイン写真左に見える黒い引き戸が全部で３つありますが、扉がこれだけ連なっていても『気密測定　中間時0.15　竣工時0.27』を実現。エネルギー漏れによる住み心地の低下はほぼなく、新築高性能住宅と変わりありません。

ぽかぽかと日差しの入る南面に大きな窓を据え、明るく気持ちよく過ごせるよう掘りごたつも造作しました。あつらえのテーブルは音もなく収まり、ご夫婦の団らんとなってくれることと思います。冬の施工～完成でしたが、「本当に暖かい」といっていただいた言葉が大工・スタッフ一同何より嬉しいです。